前回の住宅以外の建物について続けます。
公的なホームインスペクションに相当するものが「特定建築物調査」であることを説明しましたが、
概ね同様のものと考えても差支えはないと思います。
ですが、調査会社によって方法や対象は異なりますから、あくまで一般的な捉え方としてであって注意が必要です。
さて、住宅以外のホームインスペクションということでは、前述の特定建築物調査を行うのか?というと、そうではありません。
これまで述べたように、ホームインスペクションとは、建物に関する調査を包括している呼称と言えますが、特定建築物調査は建物を適切に維持管理するための主旨ですので、劣化調査に重点が置かれたものと言えます。すなわち、マンション等の大規模修繕工事にあたっての調査は、比較的近いものと言えるかもしれません。
しかし、お客様のご要望や目的次第で、その調査内容や範囲、対象は異なってきます。維持管理を目的とした調査であれば、特定建築物調査に近い調査内容となり得ますし、投資物件や所有物件の売買を目的の場合、雨漏りを調査する場合など、その対象も異なってくることになります。
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