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住宅建築の「小さなほころび」が、なぜ修復不能な紛争へと発展するのか 1



建築紛争は、ある日突然大きな事件が起きて始まるわけではありません。


そのきっかけは、建築主のほんの「些細な気づき」から始まることがほとんどです。







少しずつ形となっていく我が家。


大抵の建築主にとって注文住宅は一生に一度の、人生で最も高額な買い物です。


「失敗をしたくない」という強い思いから、胸の奥には大きな期待と、それと同じくらいの不安も抱えています。





打合わせは長期間におよび、幼いお子様を連れての作業は疲労困憊の連続でしょう。


しかし、そのような苦労も吹き飛ぶような期待を胸に現地を訪れ、「ここで生活する未来」


を想像しながら見学しているとき、


ふっと、異変に気付きます。











「・・・あれ、打ち合せした変更が反映されていない」











すぐに請負人に連絡すれば、多くの場合「現場への伝達ミスでした」と修正してくれます。


ここで、請負人が真摯に向き合えば信頼は守られるかもしれません。


しかし、チェック機能が形骸化している組織では、現場へのフィードバックが行われませ


ん。その結果、同じようなミスが繰り返されます。



そして、建築主が再び別の誤りに気付くころには、請負人の担当者は「またクレーム


か・・・」と嫌気がさし、対応を放置したり、連絡を避けるようになったりします。




こうして建築主の怒りのボルテージ、一気に跳ね上がっていくのです。







しかしながら、建築主には見えない事情もあります。


変更が反映されない一因には、外注業者との「契約」の問題が潜んでいます。


業者は当初の設計で契約しており、追加変更工事の契約が曖昧なままでは、「不払いのリス


ク」を恐れて、あえて当初の図面通りに施工(変更を無視)することがあるのです。






もちろん、そんな裏事情は建築主には関係ありません。








信頼が崩れ去った建築主の目は、今度は「施工の粗」に向けられ始めます・・・・。











 
 
 

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