ホームインスペクション会社の選び方 その9
さて、前回は欠陥住宅紛争のお話しを少しさせていただきましたが、 主旨は「ホームインスペクション会社の選び方」ですので、今回は、もう少し掘り下げたいと思います。 その前に、建物は建築過程で行政から委託された第三者検査機関や瑕疵担保保険法人による中間検査、完了検査が行われます。宣伝文句に「ダブルチェックされているから安心。」「検査で問題は無かったお墨付きをもらっている。」というものがあります。残念ながら、これら検査は部分的な抜き取り検査に過ぎず、全数チェックを行うものではありません。実際、検査時間など都度15分程しか行われない程度のものでしかなく、雨漏りや倒壊が起きない、ましてや手抜き工事がないと断言をするものではありません。つまり、これら検査が行われたことによって、欠陥の有無が確認されたという事ではないと認識いただかなければなりません。 さて、お話しを戻して、「欠陥住宅ではないか心配だから調べてもらいたい。」とした場合の、この「欠陥」をどのように捉えておられるでしょうか? これまでお話したように「欠陥」には「原因」と「現象」がありますから、ご要望が